河童、鍾乳洞へ進入す。(前編)

5月も半ばになって、全国的にも夏日を記録するようになった頃、
自然と触れ合いつつ、涼める場所をとの彼女の要望により、

岐阜県郡上八幡の「大滝鍾乳洞」へ足を運びました。

5月14日の天気は快晴。日差しはそれほど強いわけではないですが、
小一時間歩けば、首元に汗の滴が浮かぶくらいの暑さはあります。
このくらいの陽気が河童は一番好きかもしれません。

午前10時頃に出発し、喫茶店でモーニング。
ゆったり過ごしてから、鍾乳洞に向かいます。

1時間ほどかけて近くまで来ると、その先は山道が一本。
カーブも多いし、どう考えても車一台しか通れないような幅員の所も結構あって、
前から車が来たらどうしようとひやひやしながら登っていきました。
途中送迎バス一台とすれ違いになりましたが、すれ違った場所は幸いなことに比較的広い場所だったので、
ギリギリでしたがすれ違いは成功しました。
…まあ、自分たちは端に寄って、送迎バスの運ちゃんに躱してもらっただけなんですけどね。

結局一本道で出会ったのは、その送迎バスの一台のみ。ひやひやしながらも無事駐車場までたどり着くことができました。

大滝鍾乳洞は通常大人一人1,000円で、夏期だと流しそうめん食べ放題付きで1,500円のコースもあるみたいですが、
7月~9月限定のコースらしいです。そうめん食べたかったな…。

他にも食事付きコースや、公式HP上にWeb割引券があります。
Web割引券は受付の際に見せるだけで入場料金を15%OFFにしてくれるので、こちら利用させてもらいました。

受付を済ませると、ケーブルカー乗り場まで続く道が続き、右側を小川が流れ、左側に鯉が泳ぐ池が2つありました。
池の傍まで近づいてみると、河童たちの存在に気がついたのか、何匹か近くに寄ってきてこちらに口をパクパク開けて何かを訴えかけているよう。
エサがもらえると思ったのかもしれませんね。

5分ほどその様子を眺めてからケーブルカー乗り場へ。

左右にレールがあり、下の乗り場と、上の降り場で一機ずつになるように交互に動かす運用をしています。
丁度前の組が右側のレールで昇っていったので、河童たちは左側のレールから降りてくるケーブルカーを待ちます。
木製の車体は周りの景色に同調するような自然な風合いである一方で、目立つような汚れや傷なども付いていません。
車両前面の「GREEN LINER」の文字も路面や側面の山肌の明るい緑色と合っています。―――河童は、こう、簡単で分かりやすいのが好きです。

ゆっくりと降りてきたケーブルカーが到着。河童たちは上段の一室に腰を下ろしました。
車両は斜面のレールに合わせて上段・中段・下段の3部屋で構成されていて、4人座りの長椅子が対面に用意された部屋になっています。
河童たちの後に来ていたカップルが下段に乗り込むと、係員のおっちゃんがそれぞれの部屋の乗車口を閉めながら、
「上に着いたら、扉開けたままにしといてね」と言います。
これは、上の降り口には人がおらず、下の乗り口のおっちゃん一人で運用しているからです。

「あい、わかった」となれば、いざ発進。

「ゴトン……ゴトン……」と音を立ててゆっくり、ゆっくりと昇っていきます。

音はしますが、ゴンドラに乗っているほど揺れません。

スピードはゆっくり降りてくるのを見ていた時よりも、さらに遅く感じるほどゆったり上昇していきます。

実際に昇りの方が速度は遅いのかもしれません。―――たぶんですけどね。

動きはゆったり、でも距離が短いので気づけばあっという間に到着。
扉のフックを覆っている黒いゴムのカバーを外し、説明の通り扉を開けたままで降車しました。

すると、降り口の先には鍾乳洞の入り口と鍾乳洞の説明看板が。
河童たちはきっと見るペースが遅く、先を歩くと後ろの人がすぐつっかえることが目に見えているので、
看板を熟読するフリをして、後ろのカップルに先を譲りました。ナイスな判断。

説明看板を一通り流し読みしたら、いよいよ鍾乳洞へ進入、

――しかけたところで入口の時点でだいぶ空気が冷えていたので上着を着てから進みました。
秋冬用のセーターではあったのですが、着たら丁度良かったので洞窟内は結構冷えていたと思います。

と、まだ鍾乳洞の入り口にしか入っていないですが、長くなりそうなので前編はここまでとします。